平成最後の年、僕の婚活は、ついに終わりを迎えました。
結婚なんて、その気になればいつでもできる、
相談所に入れば、すぐに相手がみつかると思って始めた婚活でしたが、
32歳で、相談所に入会し、結婚がみえるまで3年間、僕は、35歳になっていました。
婚活を始めた32歳頃は、20代の美しく可愛い女性が結婚対象でした。
年齢と写真にばかり目がいってしまったのが、婚活一年目です。
その頃、社内や同じ部署の20代の女性新入社員や入社数年目の女性社員を交えた食事会、
飲み会で、僕なりのアピールをしていたのですが、あまり良い反応はありませんでした。
今思えば、僕は、既に、恋愛対象から外れていたようです。
お見合いをしても、交際をしても、しっくりこないと断られることが多かったのは、
その人の本質を理解しようとしない、見た目と年齢に囚われている自分の姿勢が、
女性に伝わったのかもしれません。
二年目は、一年目より、お見合いも少なくなり、少し辛い時期でした。
「なぜ、年の離れた若い方がいいの?」とアドバイザーの方に聞かれ、
僕の答えは、「子供がほしい。出産を考えると若い女性の方が良い」と、
本音とは言えないようなものでした。
「子供がほしいという理由だけで結婚して、本当に幸せになれるかしら。
女性が若いから子供を授かるという保障はありませんし、
家庭は、男性と女性の愛情の上に、築いていくものです。
結婚の単位はご夫婦なんですよ」と説得され、しぶしぶ希望年齢を上げました。
そして、昨年秋にお見合いをし、出会いました。
この人とずっと一緒にいたい、結婚して家庭を築きたいと、
とても好きになった女性の年齢は、僕と同じ。
正確に言えば、僕より2ヶ月早い誕生日です。
婚活を始めたころの理想とは、違っていましたが、
初めて会ったときから、親しみを感じ、自然な会話ができました。
彼女の笑顔と、優しい声が大好きで、思いやりを持つことや、
それなりに努力は惜しみませんでしたが、
相手に媚びたり無理をしない自分になれたのは、
年齢のギャップがなかったためかと思います。
三年間の婚活は、僕を少し大人にしてくれたのかもしれません。
僕達は、平成から年号が変わったときに、結婚します。
今は、新しい年号と共に、二人で新たな人生を歩んでいけるという期待と喜びで一杯です。