ある朝、父に連れられて結婚相談所に行きました。
私(男)は28歳でした。
父は見た目、強面でヘッドスキンで体系も大きく、担当の方は入口で私たち親子を迎え入れた時に、笑顔の奥は引きつっていた感がありました(笑)
話も、ずっと父でした。
私は恥ずかしながら横にいただけです。
担当の女性は、父の話を真剣に聞いてくださり、アドバイスなどもして下さいました。
女性との交際経験は、ほぼ無し、職場は圧倒的に男性…
父の心配は、
『この調子だと、結婚なんて出来ない。何とか探して下さい。仕事は安定しています。
口数は少ないけれど良い息子です』
「お父様のお気持ち、よくわかりました。
20代の女性が少ないので、厳しいかもしれませんが、諦めなければ必ず良いご縁がございます。
一緒に頑張りましょう!」と、言って下さいました。
その後、数名の紹介をして頂き、初めてお見合いした方は、少し年上の方でした。
アドバイザーさんに、お見合い前に幾つかのアドバイスを頂いたのに、お見合い中も、ほとんど話が出来ませんでした。
断られるな…絶対に断られる…そんな気持ちで帰りました。
直ぐにアドバイザーさんから、「もう一度、お会いしてみたいと言って下さいましたよ^^
一生懸命さが伝わったそうですよ」と、返事を頂きました。
改めてのお見合い、外での約束でした。
ランチをして、少しお出掛けもしましたが、やはり、ほとんど話せず…、
『あぁ、俺って駄目だなぁ…』落ち込み200%…で、帰宅。
でも、女性からは、「またお会いして行きたいと交際希望」のお返事でした。
『別の人への返事ではないか?えっ!?』
アドバイザーさんから、あなたの誠実さと、会話は無くても居心地の良さ、そして、私もお話しが苦手だから、彼の気持ちが分かりましたとの事でした。
交際が始まりましたが、変わらず話はあまり出来ず、でも二人での時間は楽しく過ごせました。
アドバイザーさんが心配する中、大きな問題は起こらずに、何とか順調に交際が進み、成婚を迎える事となりました。
本当に、自分のような者を選んでくれた彼女と、何度もアドバイスを下さった担当の方、無理やり?に相談所に連れて行ってくれた父に感謝します。