一つだけ足りないもの


今年29歳になる一人息子。
子供のころから穏やかで手が掛からない、いわゆる良い子。
真面目で勉強は好き。
大学も第一希望の難関校に現役合格。
大学院を卒業後は、東証一部上場企業に就職。
上司や先輩にも恵まれて、後輩の面倒もよく見ている様子。
一人暮らしにも慣れ、家事もきちんとこなしている。
ただ一つ足りないのがお嫁さん。

そのうち… 
大学でみつかるかも?
会社に入れば?
どこかで誰かと出会える?
いえいえ、全然。
よりによって職場は男ばかり100人もいる部署。
女性は、既婚でパートのおばさんのみ。
これでは息子がおじさんになってしまう。

「そうだ! 結婚相談所に行こう!」

受験だって塾に通った。
就活だって大学でお世話をしてくれた。
結婚だって、専門家に頼めばいい。
結婚だけを「いつか」とか、「そのうち」と漠然と待っているのはおかしい。
親が動いて、プロに任せて、幸せを掴まなければ。
幸い息子は母のいうことは聞いてくれる。
ということで、お世話になることに。

そして、来月は息子が相談所で知り合った彼女を家に連れてくる。
こんな日が来るなんて、昨年には想像もできなかった。

行動あるのみ!
結婚は、本人の問題なんてのんびり構えていると
あっという間に子供は、おじさん・おばさんになってしまうということを
未婚のお子さんを持つ方々にお伝えしたいと思います。