アドバイザー冥利につきる日


先日、バツイチ男性と初婚女性とのご縁を結ばせて頂きました。
最初こそ順調だったものの、男性の気持ちが優しすぎるのと押しが弱いせいで
しっかり者の女子からダメ出しの嵐が吹き荒れ、男性は尻込みするばかりで
どうしたものかと頭を抱える日々。

そんな時、ついに女性からご交際中止のメールが届きスタッフ一同青ざめ、
女性様にお気持ちを伺おうにもお忙しい方で電話にも出てもらえず。
男性に理由を聞こうと連絡を取ると、「来月には入籍して結婚指輪もそろそろ見に行こうと
思うんですよね~」となんとも能天気なお返事。
ちょ、ちょっとアナタわかっていますか現状を!!

かくかくしかじかで、と女性様のお気持ちをお伝えすると絶句の気配。
そりゃそうでしょうよ。
勝手に順調だと思い込んで安心しきっていたアナタが悪い。

彼女からの交際中止原因は、ズバリ彼のその並外れた能天気さと押しの弱さ。
そして、優し過ぎて周りに気を遣い過ぎる事で、自分自身が疲れてしまうところ。
一見長所だけど、度を過ぎると短所となってしまう気遣い人間。

3日後にようやく女性とお電話で話せて、二人の間にあった行き違いのお気持ちを
あれやこれやとひとつずつ解決していく事二時間。
語りに語った後で彼女がポツリと、
「あ、そうか話してみればなんの事はないんですね、すっきりしたら楽になって
なんだか彼の事が可愛く思えてきました。これからでも交際中止を取り消せますか?」と。
平静を装いながらも私は内心やったぁと快哉を叫んでおりました。

そして彼の方に交際再開の報告を入れると、今度はこちらが超ネガティブになっており、
どうせ僕なんて・・一度は断られたんですし・・もう結婚なんて一生無理・・と言いだす始末。
あちらを立てればこちらが立たず、な状況でてんやわんやの交際に
なんとか明るい未来が見えてきたのはほぼ交際満期日の事。

そこからお二人の気持ちを確認し、ぎりぎりでのご成婚となりお二人でご成婚退会手続きに
ご来店された時にはもう我を忘れて彼女と私抱き合って号泣致した次第です。
その横でうっすらと涙目になってる彼を私は見逃しませんでしたよ。
そして、きちんと叱りつけておきました。
「こんな可愛い女性を大事にしなかったら私が許しませんからね」と。

どんなご成婚も嬉しいですが、紆余曲折あってのご成婚は本当に何倍も嬉しいものですね。
だからアドバイザーはやめられない。
本当にやりがいのあるお仕事だと思っています。

このお仕事に出会わせてくれた全ての方に感謝致します。