学生時代に友人には、結婚しても良いと思うくらい好きな人がいたが、
生憎、彼には別の想う人がいた。
数年後、彼は、友人を好きになったが、その頃彼女は、彼を好きではなくなっていた。
私にとっては、共に友人だったため、二人の恋の行方を残念に思った。
どちらが悪いわけでもなく、タイミングが合わなかっただけだ。
相手がいるから出来ることだし、お互いに、同じ時に好きにならないと発展しない。
恋のタイミングは難しい。
彼も彼女もそれぞれ家庭を持ち、子どもを授かった。
もし二人が同じタイミングで想い合っていたら、また、違う人生だっただろう。
話は変わるが、私の両親は、当時は当たり前だった見合い結婚。
恋愛と違って、好きという感情は、穏やかなものだったのではないかと思う。
父からのプロポーズらしき言葉は、「犬を飼ってもいいか?」だったそうだ。
私なら、それをプロポーズと気付かずに、いいんじゃない?とか、
好きにしたら?とか、つれない事を言って、結婚などは、夢のまた夢だったと思う。
父のこの言葉を、プロポーズとわかってくれた母に感謝している。
相手の愛情を受け止めるアンテナは、常に良好にしておかないと、
恋するタイミングを逃してしまうかもしれない。
今度は、子どもの結婚を応援する立場だが、良き人と巡り会って、
幸せになってほしいと願っている。
アンテナを良好に、タイミングを逃さぬように。