三年の時を経て


彼女が来店したのは、
初めて来店してから3年が経った時だった。

初めて来店したときは、
親御様に言われて、
ややイヤイヤ来店していた。

当時、彼女は30歳。
まだ結婚相談所と言う所に抵抗があったようだった。

どんな活動の仕方をするか、
どんなサポートがあるか等、詳しく説明するも
今一つ反応が鈍かった。

その日は、とりあえず持ち帰ると帰って行った彼女。
その日から、3年の月日が経ったある日。
彼女は再来した。
そして、「お久しぶりね」と笑顔で迎えると
「・・・結婚したいんですぅ~・・・涙、、、」と。

初めて来店した時とは打って変わっていた。

彼女は三姉妹の真ん中だった。
姉も妹も既に結婚しており、
実家にいたのは彼女だけだった。

親からの勧めで一度は来店したものの
入会も拒み、
時間は経ったものの
お相手を見つけてくることも出来ず、
かなり居づらい三年を過ごしてきたのかな・・と頭をよぎったことを思い出す。

そんな彼女が可愛くて愛おしかった。

奮起して良いご縁をお繋ぎしようと腹を決め、
厳選してお相手をご紹介していった。

そんな彼女が出会った彼は、
入会してから数年が経っていた人だった。

ただ、ご縁とは不思議なもので、
何人会っても繋がらなかった彼が、
彼女と出会ってからは、とんとん拍子でお話しが進んでいった。

又、彼女も最初に来店した時とは違い、
私たちアドバイザーの声にもきちんと耳を傾け、
ご交際期間の中で、彼と相談しながらお話しを進めていった。

そして、順調にご成婚。
「初めて来店したは、こんな風になれるなんて思わなかった」と
彼女は言った。

そして五年が過ぎた今も、
彼女は折に触れ嬉しいご報告を下さる。

婚約から始まり、入籍・結婚式を挙げたとお知らせ下さり、
毎年、二人のお写真入りの年賀状を送ってくれていた。

そして今年、新しい家族が増えたと
可愛いニューフェイスのお写真入りの年賀状が届いた。

人それぞれ、ご縁のタイミングはあるけれど、
時間が経っても、仲人協会のドアを叩いてみようと思ってくれたこと、
又、ご交際に入ってもアドバイスをきちんと聞いてくれたこと。
そして良いご縁に結ぶことができたこと。

これは、私たちアドバイザーだけでもできないし、
会員様一人の思いでもできないことです。

一緒に頑張ってきたから繋げたご縁だと今でも思っています。

どんなご縁があるかわからないけれど
きっかけがない、良いご縁を探したいと思った時には、
是非一度、私たちのドアを叩いてみて欲しいと思っております。

それは、あなたにとっての良いご縁、
見つけることが出来る第一歩かもしれませんから。